シンガポールで転職と進学を決意した話

また人生に新たな変化があったのでブログを書こうと思う。

6月の終わりに PMP の試験を受けてから3ヶ月が経とうとしている。試験に落ちてから2週間は落ち込んでいたのでテスト勉強は手がつけられなかったが、7月の終わりにはテスト勉強を再開していた。当初の予定では9月の終わりにもう一度 PMP の試験を受けるつもりだった。しかしまた色々な変化があり、今は他のことに集中している。もちろん PMP はせっかく勉強したので受けるつもりだが現時点では優先順位が高いものがあるのでそちらに集中することにした。
結論から言うと転職と進学を両方することにした。自分のこの決断について、どのようなきっかけがあり、どのように進めたかを、エネルギーレベルが高いうちに書き記しておこうと思う。

転職を決意

今の仕事についてもうすぐ5年。日本への駐在を経験したり、7人のチームのマネージャーを経験したり、本当に自分の中で大きく成長した5年間だった。ロックダウンの間、毎日同じことを繰り返しているうちに、自分の中で何かモヤモヤするものが生まれてきた。
おそらく燃え尽き症候群なのだと思う。駐在員を経験した後、シンガポールに帰ってきて新しいチームを作って、トレーニングやチームの土台作りを一生懸命行ってきて、やっと一人一人が自分で考えて仕事できるようになってきた。だから自分の仕事と言うと、ミーティングのまとめ役、レポートなどの作成をして上司に報告、仕事の振り分けなど仕事内容がどんどん減ってきた。それはいいことなのかもしれないが、自分の存在価値ってなんだろうって考えるようになってきた。
今までは、この会社では、この次の自分のキャリアが見えないというのは分かっていたが、とても居心地が良かったので今まで何もアクションを起こさずにいた。むしろ会社以外のことで色々と手をつけていたので、それでいいという風に考えていた。
チームメンバーが成長するにつれて、いつまでもこのポジションにとどまって、給料だけもらって、しかも他のチームメンバーが自分がいるせいで昇格できないままでいいのだろうかと考えるようになった。

きっかけとなった二冊の本

そんな中、色々な本を読んだ。自分のモヤモヤ感に影響を与えてくれた2冊の本がある。
著者の精神科医のお医者さんが3500人以上のがん患者と対話してきた中から、導き出した死ぬときに後悔しない生き方を書いた本である。こちらの本によると、人は死が近づくと、自分の人生においての優先順位を付け始めると言う。そこで自分を考えてみた。自分は今一生懸命お金を稼いでるけど、じゃあもし来年自分が死ぬとしたら、後悔がない人生だったと言えるのだろうか。今自分がしていることは本当に自分がしたいことなのだろうか。死ぬときになって自分はこのようにどんな存在価値を生み出したのか即答できるだろうか。
そのように考えた時、もし来年自分が死ぬとしたら絶対にこの仕事をしていないと言う風に思った。しかも今自分は本当に自分が好きなことについて没頭できていないと感じた。
もう一つきっかけをくれた本は志を育てるリーダーとして自己を成長させ、道を切り開くためにという本である。グロービス経営大学院という MBA プログラムの副研究科長 教授 田久保善彦さんという方が書いた本で、授業だとで成功した方へのインタビューをした中で、それぞれの人がどのように心の変化があり、どうやって道を切り開いていったかが書いてある本である。
本の中で、自らの存在価値を示すものとしての志とは下記のような点だと説明している。
 ●自分の生きる証、自分の生きた証
 ●そこに自分の存在価値があると思えること
 ●自分でなければできないと思えること
 ●生きる意味、何のために地球上に生を受けたかを示すもの
本書での志の定義とは:
 「一定の期間、人生をかけてコミットできるようなこと(目標)
こちらの本では一つの「志のサイクル」を構成する五つのフェーズは下記の通りだと記載している。
あるきっかけで目標を持つ  
人生で最初の目標を設定する、または親などに設定される。
達成への取り組み
新たに見出した目標の達成に向けて、実行を進めていく段階。
取り組みの終焉
目標の達成に限らず、本人の心が折れたり、心変わりしたり、他の要因で終了させられたりなど、目標に到達できない場合も含めて、その取り組みがその人の中で終わってしまう段階。
客観視
自分が没入し取り組んでいた目標の位置づけや目標を取り巻く環境を、一定の距離をとって客観的に見つめ直す段階。
自問自答
自分自身にとって、その目標が何を意味するのか、自分が本当にしたかったことは何なのかを問い、答えを探す段階。
これを自分自身に当てはめてみると、自分は5年間の「達成への取り組み」の段階を終えて、「取り組みの終焉」を迎え、このもやもやしていた期間は「客観視」をしている段階なのだと思った。ということは、自分自身の心の中に何らかの変化が起きて、次のフェーズに行くことができる準備が整いつつある段階であるということなのだと思った。

進学を決意

きっかけとなったある人の言葉

この二つの本に加えて、もう一つ自分にきっかけを与えてくれた出来事があった。それは最近であったある人に言われた何気ない一言である。自分は言語に大変興味があって、大学時代はフランスに留学し、シンガポールに来てからは中国語を始めとした複数の言語を勉強した。日本語の教育にも興味があり、日本語教師の資格も取得した。その友達は「何で大学院に行かないの?」と質問をしてきた。好きなことならもっと勉強すればいいじゃん」ということだった。その人はエンジニアでキャリアをスタートし、大学院へ行き、MBAまで取ったというツワモノだった。なのにまったく気取らず、MBA取っても更にクレイジーになったと笑っていた。最初は「こういう考え方もあるんだな」と思っていたが、だんだんそれを真に受けるようになってきた。それはおそらく自分が5年前、大学院に受かったもののそれを諦めてしまったからではないかと思う。
自分が興味がある分野は、すぐには仕事には出来づらいと思う。だからまずは自分が生きる証、生きた証を残せるレベルまで知識を深めたいと思う。様々な言語に対する知識を持っているのは、人生の半分を海外で過ごしてきた自分だからこそできることなのだと思う。
色々な情報をインターネットで調べる中で、大変心に刺さる言葉があった。国際人口基金の東京事務所 所長補佐の上野ふようさんの言葉である。
若いうちに何かしら自分が没頭できる分野に関して思いっきり勉強しておくことが重要。どんな経験でもその後の仕事に生きることが必ずある。目指す方向に活かせるプラクティカルな知識や経験は大切だが何か自分が興味を持ち、没頭できるものを徹底的に極めることで、それは自信となって、未来の世界とつながる」
スティーブジョブスが “connecting the dots” 言うように、自分が学んだ知識はただの点ではあるけれども、いつかはそれが繋がって線になるのかもしれない。もうこれはやるしかないと決めた。パートタイムで大学院進学をしたい。

人生の波

人生にはいくつかの波というものがあると思う。自分の場合、過去に人生の大きな波は2回あった。
1回目は17歳の時、家を出ると決めた時。受験勉強真っ只中の時、劣悪な家庭環境を断ち切るために友達の家に居候させてもらい、受験勉強に励み、第一志望に合格した。この時の自分は本当にエネルギーが高かった。自分を守れるのは自分しかいないと思い、ガムシャラに一生懸命勉強した。そこで自分の性格は大きく変わった。やればできるのだという大きな自信がついた。
2回目の波は、5年前にシンガポールに来た時だ。3年勤めた会社を辞めて、シンガポールに来ることにした。3年間海外の大学院に進学するためにお金を貯めて頑張っていたが、当時は色々あって、その夢は叶えることができなかった。結果として、シンガポールに来たことは決して後悔してはいない。今では6年目に入って、この国が第二の故郷になっている。今考えると、よくあの期間に複数のことを同時にできたなあと思う。あの時もエネルギーレベルがとても高かったと思う。
そして今3回目が来ている。このモヤモヤ感が募ってる中で、自分のエネルギーレベルが高まっているのがとてもわかる。多分これがアクションを起こすべきところなのだと思う。自分はスピリチュアルな人間ではないが、そんな気がする。

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